甲府ジュエリー産地バスツアー参加レポート! | オリジナルアクセサリーのセレクトショップ|otimo acce. -オッチモ アクセ-

甲府ジュエリー産地バスツアー参加レポート!

今後のオッチモアクセの作品に使う天然石の仕入れ先を探しに、3/22(水)に甲府ジュエリー産地バスツアーに行ってきました!!

これは今回で12回目を迎える人気のツアーで、地域産業振興の一環として山梨県庁が運営をしています。

新宿からツアーバスで9時に出発。当日はとっても良いお天気に恵まれ、絶好のツアー日和でした。

参加人数20名と今回も大盛況!

参加者のほとんが現役の若いクリエイター、デザイナーということもあって、行きの車中でもそれぞれの情報交換など話が弾んで、甲府に着く前から結構みんなが盛り上がっていました。天然石の加工現場が見られる貴重な機会なので、なおさらテンションが上がります。

山梨県は国内のジュエリー出荷額の約3割を生産している場所で、生産に必要な技術、人材のほぼ全てが揃う世界的にも珍しい集積産地と言われています。もともとは水晶の原石が産出したことによるとのことですが(現在では主にブラジル産等の輸入水晶を使用)、山梨のジュエリー産業とは「水晶工芸=水晶研磨」と「貴金属工芸(宝飾=錺り)」が結びついた「研磨宝飾産業」のことを意味します。

今回訪問させていただいたのは、全部で5ヶ所。有限会社網倉天然石さん、貴石彫刻オオヨリさん、詫間宝石彫刻さん、株式会社シミズ貴石さん、有限会社タカノ貴石工芸さん。もうとにかく盛りだくさんです。

新宿から乗ってきたバスを降り、ここからは小回りのきくマイクロバスに乗り換えます。まず最初の訪問先。『有限会社網倉天然石』さんから見学スタートです。

しょっぱなからうわーという驚きの光景が。敷地のいたるところにカゴが並んでいて、近寄って中身を見てみると…

カゴにどさっと入った研磨を待つ原石達。

こんな感じに無造作にカゴに入れられていますが、まさに宝の山!

 

生の白いメノウに焼き付けで色を入れるお話をうかがっているところ。メモを取りつつ真剣に聞き入ってしまいました。ブラジル現地での原石の買い付けの苦労話など、現場の興味深い裏話が続々と続きます。質問も相次いでいました。

外では石を切断する作業をされていました。この道30年のベテランの職人さん。水しぶきと迫力でこれ以上近寄れません。

スケジュールが割とタイトなので結構駆け足で次の訪問先に向かいます。次に訪問したのが『貴石彫刻オオヨリ』さん。ここでも次々と質問が飛び出して時間が足りないくらい。みんな熱い!

石に彫刻を施す作業を見学。

  

全部手作業で、本当に細かい仕事。こちらは石に花の彫刻を施しているところ。

石に穴をあける作業。

こちらの穴あけ用の針は、開ける穴の大きさによって手作業でロウ付けして付け替えるのだそう。本当に丁寧な作業。実は工房に入ってからずっと気になって仕方がなかったのが、様々な工具や桶などの設備。長年使われてきた味が染み込んでいます。道具を見るのもまた面白くて、作業以外も見所がたくさん有り過ぎ。キョロキョロし通しです。

後ろ髪を引かれつつ、次の訪問先へ。『貴石彫刻オオヨリ』さんのすぐ近くある、『詫間宝石彫刻』さんへ。 先程は後ろからしか作業を見ることが出来なかったのですが、今度は正面からじっくり見学させていただくことが出来ました。

ちなみにこの木の桶、どの工房でも使っていました。つい聞きそびれてしまいましたが、山梨界隈の石加工の工房では昔ながらのおなじみの設備なのでしょうか?この木の桶の感じがすごく気にいってしましました。

 

そしてツアーも終盤へ。『株式会社シミズ貴石』さんを訪問。カラフルな色石のカット加工の工程を間近で見ることが出来ました。

研磨を待つ石達。なんともかわいらしいです。

研磨用の砂を使う為、手元がほとんど見えないまま行う作業もあります。ほぼ手探りで手摺りの作業が進められていく。まさに神業!長年の勘と手の感覚だけで研磨をしていきます。

最終仕上げをしています。

上が研磨前(荒削りまで)、下が研磨後の写真です。

四角形に削るのが実は一番難しいとのこと。一見シンプルで簡単そうですが、少しでも平行線が曲がるとすぐに分かってしまうのだそう。

 

様々なカットと原石のサンプル。

 

わざとラフな感じにカットをしあげたロックカット

かなり迫力のある原石

石の中に模様が見えるようにカットが施されている石。この他にもクローバーの形や星などもあります。

色石の美しさに魅せられた後は最後の訪問先へ。『有限会社タカノ貴石工芸』さんを訪問。石加工から彫金、石留めまで一貫して制作をされているそうです。イラストレーターなどのデザインデータがあればオリジナルのジュエリー制作も可能だそうです!

なるほど、作業をされている脇には石枠も置かれていて、それに合わせて石を削り形成しています。手際よく作業を続ける職人さんの手さばきは本当にずっと見ていても飽きないのです。こちらの工房には史上最年少で『山梨ジュエリーマスター』に認定された職人さんもいらっしゃいます。

とうとう最後の訪問先での見学も終わり、ぎゅーっと密度の濃かった1日を振り返りつつ、バスに乗り込み、懇親会へ向かいます。夜は現地の職人さん達も交えての懇親会を開催していただけるという、見学以外にもさらに楽しいイベント付きなのです。若手の職人さん達が参加をしてくださったり、さらにフランクな雰囲気の中で、お話を聞けたり、本当に最後まで充実した内容のツアーでした。じゃんけん大会で勝って、先程作業を見せていただいたばかりの研磨後のルースをいただきました!!こういうのは絶対勝ったこのないのになぁ…嬉しいおまけまで付いて、とにかく楽しいツアーでした。

今回のツアーでずっと感じていたことは、山梨のジュエリー産業はそれを支える技術や伝統が確実に次の世代へ受け継がれているということです。今回訪問させていただいた工房では親子2代でされていたり、3代目であったり、若い担い手の力強さのようなものを実際に見て、肌で感じることが出来ました。

また山梨県には『ジュエリーマスター認定制度』というものがあります。これは宝石加工・宝石鑑別・宝飾デザイン・宝飾加工(金属加工)の4つのジュエリー制作分野で、一定基準以上の技術を持つ方を、山梨県知事が認定するという制度なのですが、こういった仕組みが山梨のジュエリー産業を支えている気がします。

7月にもまたバスツアーが開催されるとのことです。次回は一泊のツアーになるそうで、さらに充実度がUPしたツアーになりそうです!

 

 




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